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ANAマイルの猫

マイルで人生はどう変わるか。まったり楽しんでいきます。

タイ国際航空マイレージプログラム「ロイヤルオーキッドプラス」まとめ

170223 タイ航空マイレージプログラム「ロイヤルオーキッドプラス」まとめ

どーも,ルールです。

マイレージプログラムは,航空会社が実施しているポイント制度です。フライト実績や提携クレジットカードの利用額などに応じて,マイルを貯めることができます。貯まったマイルは,航空券や座席のアップグレードなどに使用することが可能です。

それぞれの航空会社は,独自のマイレージプログラムを持っていますが,提携している他社の飛行機に搭乗してもマイルが貯まったり,他社の航空券に交換できます。

ANAはスターアライアンス,JALはワンワールドという航空連盟に加盟しており,加盟航空会社同士で提携しています。たとえばスターアライアンスに加盟しているタイ航空便に乗って,ANAのマイルを貯めることができますし,貯まったANAマイルはタイ航空の航空券に交換できるのです。

このようにマイレージプログラムには互換性があるので,どのマイレージプログラムを選んでも良いわけです。ただし,提携関係にあっても,A社で貯めたマイルを,B社に移行することは原則できません。効率よくマイルを運用しようと思ったら,1〜2社に集中させる必要があります。

僕はタイ航空便によく乗りますが,普段はANAのマイルを貯めています。ANAのマイレージプログラムはとても使いやすいですが,タイ航空の「ロイヤルオーキッドプラス(ROP)」を活用できないだろうかと思い,調べてみました。

タイ航空のマイルを貯める

これからお話するタイ航空のマイレージプログラム「ロイヤルオーキッドプラス」については,英語版のハンドブックに書かれています。残念ながら日本語版はないようです。

About Royal Orchid Plus | Member's Handbook

タイ航空のマイルは,ANA・JALと同じく獲得から3年間有効です。タイ航空のマイルを貯める方法は,大きく3つあります。

フライトで貯める

161213 タイ国際航空B747-400-2

161021 タイ航空B787-800エコノミークラス

フライトで貯められるマイルは,基本的に座席クラスと予約クラスによって加算率が決まります。そして,自社便に搭乗した場合に優遇されることが多いです。タイ航空便に搭乗したときに,タイ航空でマイルを貯めた場合とANAでマイルを貯めた場合を比較してみると,

座席クラス予約クラスタイ航空
で貯める
ANA
で貯める
ファースト F/A/P 150% 150%
ビジネス C/D/J/Z 125% 125%
プレエコ U 110% 100%
エコノミー Y/B/M/H/Q 100% 100%
K/T/S 75% 75%
G 50% 0%
V/W 25% 0%
L 0% 0%

プレミアムエコノミーまたはエコノミークラスの割引運賃を購入した時に,タイ航空でマイルを貯めると加算率が優遇されます。

クレジットカード利用で貯める

170223 ロイヤルオーキッドプラスカード

ロイヤルオーキッドプラスカード(VISA/JCB)という提携クレジットカードがあります。それぞれ一般カードとゴールドカードがありますが,マイル還元率はどちらも1%です。入会時および毎年継続時に,一般カードで1,000マイル,ゴールドカードで2,000マイルもらえます。それ以外に入会キャンペーンはやっていないようです。

 ロイヤルオーキッドプラスSPGアメックス
一般ゴールド
年会費 初年度無料
5,400円
16,200円 33,480円
入会特典 1000マイル 2000マイル 最大17,000ポイント
マイル還元率 1% 1% 1.25%

クレジットカード利用でタイ航空マイルを貯めたいなら,SPGアメックスの方が良いと思います。SPGアメックスのマイル還元率1.25%とロイヤルオーキッドプラスカードよりも高く,タイ航空以外のマイルに交換することも可能です。年会費は高いですが,移行先を選べるので使い勝手はかなり良いでしょう。 SPGアメックスの魅力については別記事にまとめています。

マイルを買う

ロイヤルオーキッドプラスでは,マイルを買うこともできます。ANAやJALにバイマイル制度はありませんが,海外の航空会社では割と普通です。購入レートは航空会社によって様々ですが,タイ航空の場合は1,000マイル単位で購入可能で,1,000マイルあたり40米ドル(または1,200バーツ)です。1マイルあたりの単価4.4円(1米ドル=110円換算)と,結構高いです。あとちょっとで特典に届くときなど,限られた場面での利用となりそうです。

 

タイ航空のマイルを使う

どの航空会社のマイレージプログラムを利用すべきかは,マイルの貯めやすさとマイルの使い勝手に大きく左右されます。たとえばユナイテッド航空やブリティッシュ・エアウェイズのマイレージプログラムは,ANAやJALのマイルを使うよりも少ないマイルでANA・JAL国内線航空券に交換することができ,人気が高いです。

結論から言いますと,タイ航空のマイレージプログラムに優位な点はほぼありませんでした。話題になっているのを見たことなかったので薄々気づいてましたけど。参考までに,まとめていきます。

タイ航空自社便マイル特典航空券

タイ航空のマイルで,自社便の特典航空券を発券するときを下表にまとめました。ANAマイル特典航空券と異なり片道発券が可能というメリットはあるものの,全体的に必要マイル数は多い印象です。

片道利用

区間マイル必要マイル数
エコノミープレエコビジネスファースト
タイ国内線 9,000 11,000 12,000
プーケット-チェンマイ 17,500 21,000 28,000
~1,000 17,500 21,000 28,000
1,001~2,000 24,500 31,500 38,500 49,000
2,001~3,600 31,500 42,000 52,500 77,000
3,601~4,800 38,500 49,000 68,500 105,000
4,801~8,000 49,000 77,000 89,000 129,000
8,001~12,500 63,000 89,000 118,000 160,000
12,501~15,000 84,000 143,000 185,000

往復利用

区間マイル必要マイル数
エコノミープレエコビジネスファースト
タイ国内線 15,000 17,500 20,000
プーケット-チェンマイ 25,000 30,000 40,000
~1,000 25,000 30,000 40,000
1,001~2,000 35,000 45,000 55,000 70,000
2,001~3,600 45,000 60,000 75,000 110,000
3,601~4,800 55,000 70,000 98,000 150,000
4,801~8,000 70,000 89,000 130,000 185,000
8,001~12,500 90,000 110,000 170,000 230,000
12,501~15,000 120,000 205,000 265,000

本当に必要マイル数が多いのか,関西ーバンコク間を例に考えてみましょう。関西ーバンコクの区間マイルは2,592マイルなので,表の2,001~3,600マイルに該当します。関西ーバンコク往復に必要なマイル数を,ANAマイルを使ってタイ航空便の特典航空券に交換する場合と比較してみると,

 必要マイル数
エコノミービジネスファースト
タイ航空マイルで自社便 45,000 75,000 110,000
ANAマイルでタイ航空便 35,000 60,000 120,000

エコノミー・ビジネスクラスともに,ANAマイルを使った方が必要マイル数は少なくて済むことがわかります。ファーストクラスだとタイ航空マイルを使った方が若干少ないですが,そもそもANAマイルの方が圧倒的に貯めやすいことを考えると,有意差にはなりません。

 タイ航空自社便アップグレード(片道)

タイ航空のマイルは,座席のアップグレードに利用するのが最も使い勝手が良いと思います。

 必要マイル数
エコノミー
→ビジネス
エコノミー
→プレエコ
プレエコ
→ビジネス
ビジネス
→ファースト
対象予約クラス Y/B/M H/Q/S/T/K G/V/W Y/B/M/H/
Q/S/T/K
G/V/W U C/D/J
区間マイル ~1,000 16,000 20,000 22,000 12,000 14,000 15,000
1,001~2,000 20,000 25,000 27,000 17,000 22,000 19,000 35,000
2,001~3,600 24,000 30,000 35,000 20,000 28,000 22,000 40,000
3,601~4,800 34,000 44,000 56,000 23,000 32,000 25,000 52,000
4,801~8,000 38,000 50,000 70,000 25,000 42,000 28,000 58,000
8,001~12,500 46,000 58,000 81,000 30,000 52,000 35,000 69,000

一部の格安運賃を除き,ほとんどの予約クラスがアップグレード対象となっているのです。これはANAにはない特徴で,非常に使いやすいと感じました。ただ,オンラインでの手続きはできないので,サービスデスクに電話する必要があるようです。日本支社であれば日本語対応ですが,本国は英語となります。

ANAの場合,対象となるのは高い運賃の予約クラスだけなので,そもそも対象の予約クラスの航空券を購入する機会が少ないんですよね。タイ航空のロイヤルオーキッドプラスなら,必要マイル数は増えるもののアップグレードする機会は確実にありそうです。

ANAのアップグレードについては別記事にまとめております。

提携航空会社便マイル特典航空券(往復)

提携している航空会社便のマイル特典航空券に交換する場合についても,必要マイル数を表にしてみました。日本発の場合のみ掲載します。

目的地日本発
エコノミービジネスファースト
中国・韓国など 40,000 55,000 70,000
東南・西アジア 60,000 90,000 120,000
中央アジア
中東
80,000 120,000 160,000
オーストラリア 90,000 150,000 196,000
ニュージーランド
オセアニア
110,000 173,000 219,000
ハワイ 50,000 86,000 115,000
ヨーロッパ
北アフリカ
100,000 173,000 219,000
南・中央アフリカ 120,000 184,000 242,000
北米 80,000 144,000 192,000
中南米 110,000 190,000 207,000

やはり,必要マイル数の多さが気になります。マイルを特典航空券に交換するなら,ANAのマイルを貯めた方が良さそうです。タイ航空便に搭乗する機会が多く,アップグレードでのマイル利用を考えるなら,ロイヤルオーキッドプラスに入会する意味はあると思います。

 

上級会員制度について 

タイ航空のロイヤルオーキッドプラス(ROP)は4会員制です。飛行機の搭乗実績に応じて,レギュラー会員からシルバー・ゴールド・プラチナの上級会員にランクアップできます。

上級会員が得られるサービス

サービスシルバーゴールドプラチナ
ボーナスマイル 3,000マイル 5,000マイル 10,000マイル
専用チェックイン
カウンター
×
手荷物優先
タグ
手荷物
許容量
+10kg +20kg +30kg
保安検査
優先レーン
×
無料アップ
グレード
× 1往復分 1往復分。以降
50,000マイル達成
毎に1往復分追加
航空会社
ラウンジ利用
× ファースト
ラウンジ
優先搭乗 ×

基本的には,上級会員が得られるメリットはANAやJALと変わりません。ロイヤルオーキッドプラスのゴールド会員以上になると,無料で1往復分のフライトをアップグレードすることができます。ちなみにANAは,24時間前にプレミアムエコノミーに空席があれば,無料アップグレードできます。ANAの上級会員サービスについては,スーパーフライヤーズカード(SFC)の魅力とともに語っているこちらの記事をどうぞ。

上級会員になるための条件

僕ら日本人に馴染み深いANAやJALは,航空券などに交換できるマイルとは別に,プレミアムポイント(PP)やフライオンポイント(FOP)と呼ばれる,会員ランクを決めるためのポイントが設けられています。1搭乗ごとに,計算式に従って,マイルとPP(またはFOP)がそれぞれ加算されます。

一方,ロイヤルオーキッドプラスではマイルだけが用いられており,一定期間内に貯めたマイルに応じて会員ランクが決まります。上級会員に必要な条件を,ANA・JALと比較してみましょう。

 タイ航空ANAJAL
1年間2年間1/1~12/311/1~12/31
シルバー 10,000マイル 15,000マイル ブロンズ
30,000PP
クリスタル
30,000FOP
or 30フライト
ゴールド 50,000マイル
or タイ航空便
国際線40フライト
80,000マイル プラチナ
50,000PP
サファイア
50,000FOP
or 50フライト
プラチナ 招待制 ダイヤモンド
100,000PP
JGCプレミア
80,000FOP
or 80フライト
ダイヤモンド
100,000FOP
or 120フライト

会員ランクアップに必要なマイル(ポイント)は,ANAやJALと似たようなものですが,大きく異なる部分が3点あります。

  1. 期間は日付で区切られず,丸1年間。
  2. 2年間で必要条件をクリアしてもOK
  3. 最高ランクのプラチナ会員は招待制

ANAやJALは,毎年1月1日〜12月31日に○ポイントというのが条件ですが,タイ航空の場合,入会後はいつからでも1年間に10,000マイル貯まればシルバー会員になれます。2年間での達成条件は若干緩くなってます。なお,会員資格は,必要な条件を満たした瞬間から2年間です。

また,プラチナ会員は完全招待制で,タイ航空便のビジネスクラス・ファーストクラスによく搭乗する方に招待状が届くようです。

 

まとめ

関西ーバンコク間は,JALが1日1便,タイ航空が1日2便運航しており,昼間の便があるのはタイ航空だけ。夕方にバンコクへ到着してホテルで寝られるので,タイ航空便はとても便利なんです。

タイ航空のロイヤルオーキッドプラスは,ANAのマイレージプログラムと比べて特に貯めやすいことはなく,航空券への交換に必要なマイル数も多いです。座席のアップグレードに使用する場合は,対象予約クラスが広くて使い勝手が良いです。タイ航空便の利用頻度が高い場合は,アップグレード狙いで貯めるのは有りかもしれません。スターアライアンス系のマイレージプログラムとして,あえてロイヤルオーキッドプラスを選ぶ意味はないかなと思います。

 

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