乗ってわかったANAビジネス スタッガードシートの全貌|おすすめ座席はココ!

どーも,ルールです。

飛行機の座席クラスの中で,ビジネスクラスは上級クラスの位置づけです。シート・機内サービス・地上サービスなど,各航空会社のこだわりはさまざま。そんな中,ANAはビジネスクラスにスタッガードシートを採用しています。

ビジネス スタッガードシートを実際に自分が体験してみて,その素晴らしい魅力がよくわかってきました。この記事でわかりやすくお伝えします。また,おすすめの座席位置も写真付きでわかりやすく紹介します。

ANAがビジネスクラスに採用したスタッガードシートとは

ANAは,以下の中長距離向け機材のビジネスクラスシートに,スタッガードシートを採用しています。

  • ボーイング B787-9
  • ボーイング B787-8(169席仕様・184席仕様)
  • ボーイング B777-300ER
  • エアバス A380

千鳥配置が広大なスペースを生んだ!

スタッガード(Staggered)とは,「千鳥状の」という意味を持つ単語です。その名のとおり,座席を互い違いに千鳥配置させたものです。わかりやすいので,上からの写真で見てみましょう。

1ー2ー1の座席が,前後に互い違いになっていますよね。すべての座席は通路に面していて,隣の人を一切気にすることなくトイレに行けます。

また座席横には,大型のサイドテーブルがあります。互い違いの千鳥配置とすることによって,このサイドテーブル下のスペースを活かすことができるんです。

前席のサイドテーブル下は,このように穴が開いています。シートをリクライニングさせてベッドシートにしたとき,足をこの穴に入れるようにして横たわることになるんですね。

これにより,ベッド長約189㎝を確保することに成功しました!限られたスペースを最大限に活用するこのアイディア,本当に素晴らしいと思います。

大型サイドテーブルはとても便利

1席ごとに設けられたシート横の大型サイドテーブルは,とても使い勝手が良いです。機内で快適に過ごすために,すぐに取り出せる小物やノート類,ノートPCなどを置けます。

世界の様々な形状のプラグがそのままさせるユニバーサルタイプのPC電源(110V)と,USBポートを備えていますので,機内でPCやスマホを使っても充電が切れる心配は無用。

ちなみに,上の写真で,機内エンターテインメント用のイヤホンジャックに挿さっているのは,JPRiDEのBluetooth トランスミッター&レシーバーです。

備え付けのヘッドホンもありますが,このBluetooth トランスミッター&レシーバーがあると,自分が普段使っているBluetoothのワイヤレスイヤホンやヘッドホンをそのまま使えるんですよ。とてもおすすめの商品です。

僕は,BoseのQuietComfort 35 wireless headphones II を愛用しています。このヘッドホンは,ノイズキャンセリング機能が素晴らしいんです。飛んでいるときのジェットエンジン音が,全く気にならなくなりますよ!

超快適なフルフラットシート

シート幅(アームレスト内側)は約49.3㎝と,エコノミークラスよりも5cm長くなっています。個人用TVモニターは17インチととても大きい(エコノミークラスは10.6インチ)ので,映画・音楽・ゲームなど機内エンターテインメントをストレスなく存分に楽しめますね。

機内アメニティは,ナチュラルアポセカリー(自然薬局店)として設立され,オーガニックコスメやアロマ・ハーブなどを取り揃えた人気の高いブランドである「ニールズヤード レメディーズ」です。

  • ビー ラブリー ハンドクリーム 10mL
  • ホワイト ティー フェイシャルミスト 10mL
  • シアナッツ&オレンジオーガニック リップバーム 4g

上記に,歯ブラシセット・アイマスク・耳栓がセットになっています。

リクライニングは電動で,好きな角度に調整できるだけでなく,前後に動かしたり腰の部分の膨らみを調整したりもできます。

寝るときのリクライニング角度って,実はすごく重要で,足が頭より下がっていると寝付けないですし疲れもなかなかとれないんですよね。

ANA ビジネススタッガードのシートは最大180度のフルフラットになりますので,普段家のベッドで寝ているのと同じ感覚で眠れます。

東京西川「エアーサイクロン®」のベッドパッド・コンフォーター(薄めの掛け布団)・枕が,雲の上のような最高の寝心地を提供してくれます。要望すれば,パジャマやカーディガン貸し出しサービスもありますよ。

実際に羽田ーパリの12時間を超える長時間フライトでも,全く苦になりませんでした。

ビジネスクラスの食事・飲み物

国際線では,機内で長い時間過ごすことになりますから食事や飲み物が提供されます。機内食が2回出てくることも。

機内食は,和食か洋食か選ぶことができ,メニューは季節ごと・路線ごとに異なります。プラスチック容器ではなく,陶器のお皿で出てくるんですよ。

料理に出てくる食材は出発空港で積み込みますので,国内空港を出発する便では和食,海外空港を出発する帰国便では洋食を選んだ方がよい,なんて言われていますね。

僕はというと,往復とも和食を選ぶことが多いです。旅行を終える頃には,和食の味付けが恋しくなっちゃうんですよね。

離陸後にベルト着用サインが消えてしばらくすると,機内食がサーブされます。和食・洋食問わず,スタートは共通のアミューズから。

この便のアミューズは,プレミアムブラウンペッパーのチーズスティック,フォアグラのムースとアプリコットのジュレ,ミニポワヴロンとチーズ ハーブオイルでした。

文字で見てもなんだかよくわかりませんね 笑。食べてみた感想は,僕は残念ながらお酒飲めないのでアレなんですが,お酒との相性は良さそうだなーって思いました。

ANAビジネスクラスの和食メニューは,銀座並木通りに佇む日本料理の名店「銀座奥田」の店主,奥田透氏による献立です。

まずは,金目鯛・イカ・真鯛のお造りと,ズワイガニ・木の子・春菊のお浸し,牛しゃぶの小鉢から出てきました。

そして主菜は,大黒本しめじを巻いたかますの焼きもの。とても優しい味で,和を感じさせてくれるのでホッとする一品でした。

また,お米は宮崎県えびの産ヒノヒカリで,ふっくらして美味しい。その秘密はなんと,備え付けのスチームオーブンで空の上で炊いているから。

最後は,「世界の最優秀パティシエ賞」を受賞したピエール・エルメ氏のデザートで〆です。2種類の中から選ぶことができます。迷っていると,「では両方ともいかがですか?」なんてお声かけいただいたり。

甘いものはそれほど得意ではないので丁重にお断りして,ショコラフランボワーズをコーヒーと一緒にいただきました。ちょうど良い甘さで,至福の時でした。

ANAビジネスクラスでは,決まった時間に提供される機内食とは別に,いつでも好きな時にお願いできるアラカルトメニューがあります。

  • 軽いお食事(お好み焼き,パニーニ,どんぶり)
  • スープ(コーンスープ,野菜だしスープ,豆水とうふ)
  • 麺類(一風堂ラーメン,きつねうどん)
  • リフレッシュメント(ガーデンサラダ,チーズプレート,バニラアイス,フルーツ,ヨーグルト,シリアル)
  • おつまみ(ミックスナッツ,ミックスあられ,フォンダンビスキュイ)

中でもおすすめは,一風堂ラーメンです。空の上で食べるラーメンは,また格別の味がするんですよ。上の写真は,コク極まる味噌「大地」。クオリティも高く,大満足の一品でした。

北米(ホノルル線を除く)⇒成田・羽田,成田・羽田⇔ヨーロッパ・オセアニア・インド・マレーシア・インドネシアでは,コク極まる味噌「大地」が食べられます。

また,成田・羽田⇒北米(ホノルル線を除く),成田・羽田⇔メキシコ・タイ・シンガポールでは,空の上のトンコツ「そらとん」が食べられます。

どの路線でどんな食事や飲み物が提供されるか,ANA公式サイトでメニューを確認することができますよ。

マイルがあれば,ビジネスクラスにだって乗れる!

我が家は,普通の会社員と専業主婦である庶民夫婦です。普通であれば,とてもビジネスクラスに乗れません。なのにどうして,こんなにビジネスクラスに乗れているのか?

答えは,ANAマイルを使った特典航空券を取得したからです。ANAマイルを使うと,とってもお得に航空券を発券することができます。

たとえば,アメリカ往復ビジネスクラスの航空券は,夫婦二人分で約200万円もかかります。しかしANAマイルならたった18万マイルで発券できるんです!

「いやいや,18万マイルってとんでもない量なんじゃないの!?」というツッコミがありそうですが,実は正しいマイルの貯め方を知っていれば簡単に貯めることができます。

現に僕は夫婦で,たった1年で60万マイル貯めることができました。60万マイルあれば,18万マイルをビジネスクラスの航空券に交換することは現実的ですよね?

普通の会社員でも専業主婦でも,一人30万マイルは十分貯められるんです。興味のある方はぜひ一度,下記記事をじっくりと読んでみてください。

ビジネススタッガードのおすすめ座席はココ!

これまで説明してきたとおり,ANAビジネスクラスのスタッガードシートには快適に過ごせる魅力がたくさん詰まっています。なので,基本的にはどの座席でも十分満足できると思います。

でも,いざ座席指定をしようとすると,一番居心地の良い座席はどこか悩んでしまいますよね。そこで,ボーイング B787-9(215席仕様)のシートマップを例に,どの座席がおすすめか考えてみました。

一人旅なら間違いなく窓側がおすすめ!

一人旅の場合は,A/C列またはH/K列の窓側座席が良いです。スタッガードシートは,プライベートスペースをかなり重視していますが,窓側座席ならそれがさらに高まります。

特にA/K列は,通路側にサイドテーブルがあるので,個室感がグッと増しますよ。特におすすめは,1Aと8Aです。隣は壁になっていますし,その後ろの2Eと9Eとは,サイドテーブルを2つ挟むことになりますからね。

ただし,窓側座席の中で5Aと5Eは窓のない座席となりますので,ご注意くださいね。また,8Hはギャレーに近いので,音が気になる方もいるかもしれません。

ちょっとマニアックな余談ですが,上の写真はB787-9ではなく,B787-8のビジネススタッガードです。サイドテーブルの色が違うので「あれ?」っと思った方もいたでしょう。同じビジネススタッガードでも,少しずつ違いがあるんです。

二人旅なら縦並びよりも横並びがおすすめ!

一方,二人旅の場合は並びで座りたいという場合が多いでしょう。そのとき僕のように,窓側座席で景色を見たい,でもパートナーの近くに座りたいと思ったら,縦並びか横並び,どちらが最善か迷うかもしれません。

僕は両方試してみた結果,横並びの方が良いという結論に至りました。

これは10Aに座った僕が,自分の席から前を見たときの景色です。2つ前の8Aにいるのが嫁さんです。1つ前の9Cでもちょっと壁を感じてしまうのに,2つ前だと完全に離れ離れって感じですね。

中央席であれば,横並びで座ることができます。間にパーテーションがありますが,少し身を乗り出せばお互いの顔を見て会話もできますよ。

特におすすめなのが,7E/7Gと13E/13Gの組み合わせです。ここには,B787-9だけの秘密の仕掛けがあるんです。写真をよーく見ると気づくと思いますが,このパーテーション,可動式なんです!

パーテーションが閉じているときは,このような見え方になります。隣が知らない方なら,プライベートを確保できますのでグッドです。

パーテーションを開けるとこんな感じに。嫁さんの顔がよく見えますので,一気に二人旅感が増しますね。

機内でこれから始まる旅のこと,あるいは帰国便なら旅の思い出などを楽しく会話しながら,空の旅を満喫してください。

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