どーも,ルールです。
2016年はスーパーフライヤーズカード(SFC)に入会すべく,SFC修行と呼ばれる飛行機搭乗を繰り返しました。飛行機によく乗る方にとっては大したことないかもしれませんが,普段年に数フライト程度しかない僕が,こんなに飛行機に乗ったのは生まれて初めて。
42フライト目となる今年最後のフライトは,仕事でよく利用している松山ー伊丹線,最後を噛みしめるように,約3時間ゆっくりと松山空港で過ごしてきました。
伊丹ー松山路線について
ANAの伊丹ー松山路線は1日9往復,その内3往復が166席のボーイング737-800(738),残りの6往復が74席のボンバルディアDHC8-Q400(Q84)での運航となっています。航行距離が159マイル(256㎞)程度,フライト時間は50~55分程度しかありませんので,小型機材メインの運航となる路線です。
ちなみにJALは1日3往復で,こちらも50席のボンバルディアCRJ200(CRJ)と76席のエンブラエル170(E70)という小型機材での運航となっています。
ANAの伊丹ー松山路線のほとんどを運航しているのは,実はANAではなくANAウイングスという会社です。先ほどの時刻表をもう一度見てみてください。ANA1631のような運航会社+数字の組み合わせをフライトナンバー(便名)と呼びます。このフライトナンバーは1フライトごとに固有の番号が割り当てられているので,フライトナンバーがわかればどの路線のどの時間のフライトか特定することができます。よくみると,フライトナンバーが黒色と茶色の2種類あるのがわかるかと思います。
書かれているとおり,茶色になっているのはANAウイングス運航便なんです。ANAウイングス運航便に搭乗すると最初に,CAさんより「当機はANAウイングスが運航いたします」とのアナウンスがあります。が,ほとんどの人はあまり意識していないかと思います。というのも,機材の外装にはANAとしか記載されていませんし,機内サービスもANA運航便と遜色ないものだからです。では,ANAウイングスってどんな会社なんでしょう?
ANAウイングスはANAと同じフルサービスキャリア
まず,ANAの親会社でもあるANAホールディングス株式会社の組織図を見てみましょう。
ANAホールディングス株式会社 | |||
航空運送部門 | |||
フルサービスキャリア (FSC) | ローコスト キャリア (LCC) | ||
ANA (全日本空輸) | ANA ウイングス | エアー ジャパン | バニラエア |
ANAホールディングスは,航空運送部門の他にも空港地上支援部門,航空機整備部門,セールス&マーケティング部門など,様々な部門のグループ企業を傘下にもつ会社です。航空運送部門には,フルサービスキャリア(FSC)であるANA・ANAウイングス・エアージャパンの3社と,ローコストキャリア(LCC)であるバニラエアがあります。
ANAウイングスは,ANAグループの小型機領域を担っています。ANAウイングスが単独で保有しているボンバルディアDHC8-Q400(Q84)21機とボーイング737-500 22機の他,ANAと共同保有しているボーイング737-700/800を使用して,1日約300便運航しています。意外と多いですよね。
ボンバルディアDHC8-Q400
ボンバルディアDHC8-Q400は,伊丹ー松山線の主力機種です。ジェット機と比べて小刻みな揺れと騒音は感じますが,より低高度で飛ぶのでいつもとは違った景色を楽しむことができるのが魅力です。2×2の普通席のみ設定されており,天井が低いので毎回頭をぶつけます笑。他機材と比べてドアの位置が低いため,沖止めとなるのが普通でしたが,2016年8月1日よりボーディングブリッジと接続できるようになりました。といっても伊丹ー松山間に限っていえば,僕が利用するときボーディングブリッジに接続したのは1度だけで,ほぼ沖止めですね。
国内線プロペラ機でも、ボーディングブリッジの使用が可能に【お客様の声をうけて】|What’s up? ANA|ANA
ボーイング737-700/800
ボーイング737-800は関西ー那覇線や関西ー新千歳線など,幅広く使用されている機材なので,SFC修行者にとっても馴染みのある機材だと思います。8席のプレミアムクラスと3×3配列の普通席が設定されています。
ボーイング737-500
ANAウイングスの保有機材のうち,ボーイング737-500だけは搭乗の経験がありません。 エンジンの側面にイルカのロゴが描かれており,スーパードルフィンの愛称で呼ばれているそうです。空港では何度か見かけたことがあります。この機材にはプレミアムクラスの設定はなく,3×3配列の普通席となっています。また,エンジンの形が地面との間隔を確保するためにおむすび型になっているそうですよ。次見かけることがあったら,注意して見てみようと思います。
松山空港
みかんの産地として有名な愛媛県の松山空港は小さな地方空港ですが,上海・ソウル行きの国際線発着もある国際空港です。国内線は羽田・成田・中部・関西・伊丹・福岡・鹿児島・那覇の8路線,年間280万人が利用しています。仕事で利用する機会が多いため,個人的には僕の地元である鹿児島空港の次に,お気に入りの空港となっています。利用すればするほど,この適度な大きさに愛着が湧いてきました。
こちらは2階出発ロビーのマップです。国内線の搭乗ゲートは4ヶ所で,制限エリア(搭乗待合室)を端から端まで歩いても,5分もかからないと思います。この日搭乗したのは15:20発の伊丹行きで,空港に到着したのは12:35でした。約3時間ありましたので,とりあえず腹ごしらえに向かいます。
南予地方郷土料理のかどや
訪れたのは,南予地方の郷土料理を提供してくれるかどやさん。鯛めしといえば,一般的には丸ごとご飯と一緒に炊いたものをイメージするかと思いますが,宇和島市を中心とした南予地方では,鯛の刺身を薬味と一緒にご飯の上にのせるんだとか。宇和島鯛めしと呼ばれているそうです。そしてもう1つの郷土料理はさつまめし,すり下ろした焼き鯛に焼き味噌と鯛の骨でとった出汁を合わせたさつま汁を,ご飯にかけて食べるんだそうです。
今回選んだのはそのどちらでもなくて,宇和海産釜揚げしらす丼でした。しらす好きなんですけどなかなか食べる機会はなかったので。これが大当たり!さらっと食べられちゃうので,思わずおかわりしたくなるレベルでした。梅と卵との相性も抜群で,一気にかきこみましたよ。
鯛めし、さつま、じゃこ天、愛媛宇和島の郷土の味を全国へお届け-かどやグループ
松山空港ANAラウンジ
松山空港のANAラウンジは,伊丹行き搭乗ゲートのすぐ近くにあります。いつも気になっていたんですが,ANAプラチナ会員となることができたので,今回ようやく利用できることになりました。
広くはありませんが利用者もそれほど多くないですし,圧迫感は全くありませんでした。どこの空港のANAラウンジも似たような雰囲気で統一されていますが,少しずつ空港ごとに違いがあって,それを体験するのがまた楽しいです。
ANAラウンジには珍しく,おつまみスナック以外のお菓子が置いてありました。もしかしたら飾っているだけかも?と思って一応聞いてみましたが,食べても良いとのことでありがたくいただきました。
この日はクリスマス直前,たまたま煙草を吸おうとラウンジ外の喫煙所へ向かっていると,ちょうどANAスタッフによるハンドベルの生演奏が始まりました。赤鼻のトナカイ,We wish you a merry christmasなど,4曲披露してくださいました。皆さんお忙しい中たくさん練習されたんだと思います,とっても上手で楽しそうに演奏されていました。
皆さんも素敵なクリスマスをお過ごしください。
ルールさん、こんにちは。
B737-500ってずんぐりむっくりした印象ですが、なんとなく可愛い感じもします。なかなか国内線ターミナルに近づく機会がないので、見た事はないですが。
松山空港が国際線発着もあるとは初めて知りました。他にも意がな空港から国際線も発着してるのでしょうね。特にLCCには発着料は大事な要素ですから。
年間で42回の搭乗…月に3.5回。9日に1回のペースですから、凄まじいと思います。ホント修行お疲れ様でした。
プロペラ機はついぞ搭乗したことがないです。
遠くから見る分には好きなんですが、最近は小型ジェット機に取って代わっているので残念です。
やまさん,こんにちは!B737-500見た目がいいですよね笑。機内はどんな感じなんだろうと気になってます。
週に3〜4便なんですが国際線あるんですよね。他にもそういう空港あると思いますよ。たしかにLCCだと,発着料の低い空港から飛ばしたいでしょうからね。
おぉ,改めて計算してもらうと,自分のことながらすごいですね!こんなに飛行機乗ることはもうないかもしれませんが,目標達成できて良かったです。ありがとうございます。
いんたらくとさん,コメントありがとうございます!
ぜひ一度プロペラ機にご搭乗ください。飛行機が飛行機らしく飛ぶというか,病みつきになっちゃうかもしれませんよ!だんだん機数は減ってきちゃうんでしょうねー。