どーも,ルールです。
僕は仕事でタイに行く機会が多く,タイ航空をよく利用しています。タイ航空が日本ーバンコク路線で使用している機材は,2018年12月時点でボーイング787-9,ボーイング777-300,ボーイング747,エアバス330,エアバス350-900,そしてエアバス380(A380)の5機種になります。
その中で,民間旅客機最大を誇る総2階建てのA380は,なかなか乗る機会がありません(ANAはホノルル路線に2019年5月より導入予定)。
僕は飛行機に乗る機会が増えてくるにつれ,少しずつ機材にも興味が出てきて,次第にいろんな機材に乗ってみたいと思うようになりました。仕事でタイ航空を利用するおかげで,すべてエコノミークラスではあるもののA380にこれまで5回搭乗する機会がありました。
飛行機に乗るとき,座席選びって楽しみのひとつなんですが,5回のA380搭乗でどこがおすすめの座席なのかわかってきました。あくまでも主観ですが,ご参考になれば嬉しいです。
A380エコノミークラスのおすすめ座席は2階席
総2階建ての民間旅客機であるA380において,タイ航空では2階にファーストクラス・ロイヤルシルククラス(ビジネスクラス)を配置しています。エコノミークラスは,1階のすべてと2階の後方部分になります。
僕がこれまで実際に搭乗した座席は,1階の通路側,2階の非常口座席,2階の窓側です。満足度の順に並べると,2階の非常口座席≧2階の窓側>1階の通路側になります。結論からいってしまえば,A380エコノミークラスのおすすめは2階の非常口座席または窓側です。
ただし,非常口座席はギリギリまで開放されないことが多いですし,空席状況によっては航空会社の上級会員にしか開放されないこともあります。上の写真のように,非常口座席は足元が広いですし,隣に気兼ねなく簡単に席を離れることができますから,快適に過ごすことができます。一方で,足元の広い座席の方が良いと思っている方は多いですので,競争率は高いです。
非常口座席を確保できなかったとき,通路側という選択肢が一般的には有効です。非常口座席以外の座席はどこに座っても足元の広さは同じですから,それ以外の部分,つまり”気兼ねなく簡単に席を離れることができる座席”を選ぶというわけです。
しかしこの記事では,2階の,それも窓側の座席を断然おすすめします。下表のとおりエコノミークラスは機種によってほとんど差はありませんし,A380の1階席と2階席でももちろん同じシートです。
機種 | シートピッチ cm | シート幅 cm | リクライニング |
---|---|---|---|
A380 | 81 | 45-46 | 120° |
B747 | 81-86 | 42-44 | 120° |
B787 | 81 | 45-46 | 120° |
B777 | 81 | 45-46 | 120° |
A330 | 81 | 46 | 122° |
※シートピッチ…前席との距離。数字が大きいほど足元は広くなる。
にも関わらず,僕が2階の窓側をおすすめしたい理由があるのです。
エアバスA380ってどんな飛行機?
その前にまず,A380がどんな飛行機か簡単に紹介させてください。エアバス社のA380は,2007年10月に商業運航を開始した世界最大の旅客機です。
総2階建てにより床面積の大幅な拡大を実現し,各航空会社はその広い面積を活かして豪華な機内空間を提供することができます。
たとえば,タイ航空A380のファーストクラスはこんな感じ。
航空会社の中には,バーラウンジやシャワールームなどを備えている機材を保有している会社もあります。空の上でシャワーを浴びたらどんな気持ちになるんでしょうか…いつか体験してみたいものです。
ここで,A380の機内がどれだけ広いのか,飛行機の断面図で紹介してみたいと思います。比較のためにボーイング社の最新中型機であるB787を並べてみました。
僕のイメージでは,飛行機ってどの機材も,上のB787のように断面は円だと思っていました。でもA380を見てみると,明らかに縦長ですよね。この形だからこそ総2階建てを実現できたと言えるのかもしれません。
それに,1階席・2階席の天井とも十分な高さが確保されていて,圧迫感はまったく感じないこともわかっていただけると思います。決して屋根裏部屋みたいな構造ではありませんので,頭をぶつける心配はしなくて大丈夫です 笑。
ANAが成田ーホノルル線にA380投入決定!(2019年5月24日より)
そしてなんと,ANAが成田ーホノルル線にA380を投入することが正式に発表されました。デビューは,2019年5月24日になります。
ANAは計3機のA380を購入しており,すべてウミガメの親子をモチーフにした特別塗装デザインです。ハワイ語で「ウミガメ」を意味するHONU(ホヌ)をいれて,FLYING HONUの愛称がつけられました。
まずは初号機を受領し,2019年5~6月はNH184/NH183にて週3往復の運航を予定しています。
- NH184…20:20成田発→08:40ホノルル着
- NH183…11:30ホノルル発→翌15:00成田着
2号機も投入される7月からは,週10往復に拡大する予定です。日・火・金は1日2便運航,それ以外は1日1便運航になります。
- NH184…20:20成田発→08:40ホノルル着
- NH182…21:35成田発→09:55ホノルル着
- NH183…11:30ホノルル発→翌15:00成田着
- NH181…12:30ホノルル発→翌16:00成田着
デビューする日が待ち遠しいですね!
ちなみにANAのA380では,2階席後方にエコノミークラスはなく,代わりにプレミアムエコノミークラスが割り当てられています。
タイ航空便はANAマイルで乗れます。大量ANAマイルの貯め方とは。
タイ航空は,ANAと同じスターアライアンス所属の航空会社です。ということは,ANAのマイルを使って,タイ航空のマイル特典航空券を発券することが可能なんです。
日本ーバンコク間の往復に必要なマイル数は1人あたり,エコノミーで35,000マイル,ビジネスクラスで60,000マイル,ファーストクラスで105,000マイルです。
え?そんなにマイルを持ってない?ーご安心ください。これくらいであれば,簡単に貯めることができますよ。
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僕が2階の窓側座席をおすすめする3つの理由
ではここから,僕がA380の2階窓側をおすすめする3つの理由を述べたいと思います。
その1:2階の総座席数が少ない
座席の配列は航空会社によって異なりますが,タイ航空のB787エコノミークラスは3×3×3配列となっています。一方A380エコノミークラスは,1階が3×4×3配列,2階が2×4×2配列です。
そう,構造上2階の床幅の方が1階より狭くなってしまうため,1列当りの座席数が少ないんです。そもそも2階席の床面積の7割は,ファーストクラスとロイヤルシルククラス(ビジネスクラス)のシートですので,総座席数は少ないんですよね。
全てエコノミークラスの1階は総座席数377,一方2階は総座席数130(ファースト12席,ロイヤルシルク60席,エコノミー58席)しかありません。
ビジネスクラスとの間はカーテンで仕切られますし,目に見える機内は2×4×2配列のわずか58席だけの空間となります。このおかげか,エコノミークラスの2階は1階よりもゆったりとしていて快適に感じられる(気がする)のです。
その2:優越感を得られる搭乗・降機ルート
搭乗・降機の際,ボーディングブリッジは1階に2ヶ所と2階に1ヶ所接続されます(空港設備によります)。2階席へ行く場合は2階に接続されたボーディングブリッジへ…と行きたいところですが,2階に接続されたボーディングブリッジは,ファーストクラス・ロイヤルシルククラス専用となっています。
ではエコノミークラスの2階席にはどうやって行くかというと,
なんと最後尾に階段があるんですよ。飛行機の機内に階段があるのはA380とB747だけですから,ぜひとも体験していただきたいです。
ちなみに降機するときは,ファーストクラス・ロイヤルシルククラスに続いて,2階のボーディングブリッジから降りることができます。ロイヤルシルクのシートを見られること,搭乗では許されなかった2階のボーディングブリッジを利用することができ,なんとなく優越感を得ることができます。
その3:窓側シートに秘密が!
先ほどA380の機内がどれだけ広いのかわかっていただくためにお見せした断面図,今一度よく見てみてください。
ほら,窓側に隙間がありますよね。これなんだと思います?
じゃーん,荷物入れになっているんですよ!最大10kgまで入れることができ,厚みのあるものはさすがに入りませんが,仕事用の鞄くらいならすっぽりと入っちゃいます。
これ何が嬉しいかって,飛行中も気兼ねなく鞄から物をサッと出し入れできちゃうってことです。
僕は搭乗したときに機内で使う物を取り出すんですが,イヤホンとかボールペンとかスリッパとか充電器とか,しょっちゅう鞄に入れっぱなしにしたまま物入れに放り込んでしまうんです。
非常口座席であれば気兼ねなく座席を離れられますが,3人掛けの窓側だと取り出すのが面倒になって諦めてしまうことも…。でもこの荷物入れがあれば,隣の人を気にする必要はまったくありません。
蓋を閉めてしまえば簡易のスペースになりますので,小物を置くことも可能です。この物入れが備えられているのは,構造上隙間ができてしまうA380の2階窓側座席だけなんです。
もちろん窓側座席ですので,デメリットとしてトイレなどで席を離れるとき隣の方に気を遣う必要があります。1階や他機材であれば3人掛けですので,自分が窓側だと2人に声をかけなければなりませんが,A380の2階なら2人掛けなので1人に声をかけるだけで済みます。精神的なハードルはぐっと下がるのではないでしょうか。
さて,舞台は整ったので,あとは快適に機内で過ごしましょう。関西ーバンコク間は約6時間のフライト,座席に長時間座っていると体が固まってしまいがちです。僕が必ず機内に持ち込むグッズは,ネックピロー。これで,長時間のフライトも快適に過ごすことができますよ!
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そして,ネックピローとセットで買っておきたいアイマスクです。アイマスクって,明るい場所でも視界を暗くして眠りやすくするものですよね。このアイマスクは,立体型でぴったりフィットするので,遮光性は抜群です。さらに,柔らか素材なのでつけ心地も良く,ぐっすり眠れますよ。
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飛んでいるときの機内ってジェットエンジンの音が意外と気になります。音楽や映画などを楽しもうとすると,仕方なくボリュームを上げなくては集中できません。そこでお勧めしたいのが,ノイズキャンセリング機能付のイヤホンまたはヘッドホンです。もうホント一度でいいから試してもらいたい,劇的に変わります。
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機内エンターテインメントをノイズキャンセリング機能とともに楽しみたいなら,トランスミッターもご一緒にどうぞ。座席のイヤホンジャックに挿すだけで,持参したワイヤレスイヤホンを使用することができますよ。
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まとめ
非常口座席のような足元の広い座席に空きがあれば,1階だろうが2階だろうが迷わず確保すべきだと思います。ただやはり競争率が高いですし,上級会員に優先的に開放されやすいです。
A380という総2階建ての特殊な大型機に搭乗するからこそ,2階の窓側座席に一度座ってみてください。圧迫感や人疲れは少なく,いつもとは違った搭乗・降機を体験でき,ちょっと贅沢なスペースを使用することができます。エコノミークラスでもかなりの満足感があると思いますよ!
2018年12月現在,日本発着路線でタイ航空のA380を体験できる便名をリストアップしました。
路線 | 便名 | 時刻 |
---|---|---|
成田→バンコク | TG677 | 17:30-22:30 |
バンコク→成田 | TG676 | 08:00-15:50 |
A380に搭乗してみたいという方は,こちらをご参考に旅行スケジュールを考えてみてください。出発時期によって機材変更の可能性がありますので,予約の際に再度確認してくださいね。
タイ航空 成田⇆バンコク A380に乗りました。もちろん2階席です。いやーエコノミーとしては最高ですね。非常口横も空いていたので悩みましたが、窓がないので窓側の席を選択しました。機内でわかりましたが。非常口席横の(窓側)席は窓下収納ポケットがなく座席脇の空間も狭くなっています。私は窓側席で正解だったと思いました。足元が空いていることを重視する方もいるでしょうけど、窓側席と甲乙付けがたいと感じました。バンコクからブリュッセルまではA350の最新鋭機でしたが座席幅も45cmあり、機体の騒音も非常に少なくANA 789よりずっと快適に過ごせました。
欧州さすらい人さん,こめんとありがとうございます。
A380の2階席ご体験されましたか,やっぱりすごく良いですよねー!他の機材であれば迷わず足元の広い非常口席を選ぶところですが,やはりA380の2階席では窓側席でも十分満足できますよね。A350は僕もまだ一度しか搭乗できていません。次の搭乗機会があれば,欧州さすらい人さんのようにB789と比較しながら楽しんでみたいと思います!